各種情報

VARIOUS INFORMATION

バンコク　BANGKOK

　バンコク港は、チャオプラヤー川の河口から約30km 付近の岸壁で構成された河川港であり、約70 年の歴史をもつタイでは第二の規模を誇る国際貿易港です。
　タイ港湾庁（PAT: Port Authority of Thailand）が管理する公共ターミナルは、地区名からクロントイ港と呼ばれ、同地区内に税関や保税倉庫等が完備されています。水深が浅く、大型船の直接寄港が難しいため、レムチャバン港からのバージ船での輸送が一般的です。
　BMT（Bangkok Modern Terminal）、UTT（UNITHAI Terminal）、SBT（Siam Bangkok Terminal）、BDS（BDS Terminal）、TPT（Thai Prosperity Terminal）、SCT（Siam Container Terminal）などの私営岸壁もあり、これらを含めてバンコク港と呼ばれています。
　巨大経済都市である首都バンコクに一番近い港のため、経済的かつ効率的なことから需要が高い港です。しかし、貨物量の増加に伴う慢性的なバース混みと港湾の狭隘化、バンコク市内の深刻な交通渋滞が問題となり、これらの緩和を目的に、当局は代替地のラッカバンICDの利用を促進しています。

河川港なので水位が低くなると船舶が運航できなくなるのでは？

バンコク港への輸送のほとんどが、レムチャバン港からのバージ船による輸送です。バージ船は小型であり、定期的に河川の堆積土砂の除去作業が行われているため、河川の水位による影響を受けることはまれです。

ラッカバンICD　LAT KRABANG ICD

　ラッカバンICDは、バンコク港から約20km、レムチャバン港から約100km の位置にあり、1996年に開港されたインランドコンテナデポ（ICD）です。巨大経済都市であるバンコク市内へは30km程と近いこともあり、バンコク港の代替港としてラッカバンICDが利用されています。
　レムチャバン港とは一体的に運営されており、鉄道で直接結ばれています。（運行数：1日約10 往復、輸送所要時間：片道5時間程度(荷役時間は含まず）)レムチャバン港には輸出CFSがないため、ラッカバンICD発の輸出LCL貨物は、ラッカバンICDの輸出CFSにてコンテナに積載され、同ICDのCYに搬入されます。その後、船社手配でレムチャバン港に輸送され、同港から船積みされます。
　ラッカバンICDのオペレーターが民間会社のため、サービスの質はバンコク港より高いと言われています。税関や食品医薬品局（FDA）、水産物・動物・植物検疫局（DOA）なども同じ敷地内にあり、スムーズな通関手配が行えます。

◆ラッカバンICD輸出CFS
N.Y.K. DISTRIBUTION SERVICE (THAILAND) CO., LTD.
Latkrabang ICD module 6(F)
33/4 Moo 1, Chaokhun Tahan Rd., Klongsampravet, Latkrabang, Bangkok
10520, Thailand
TEL: 02-737-9900

ラッカバンICD向けの日本発輸出直行便サービスはありますか？

はい、東京発の直行便サービスがございます。ラッカバンICDまで積替え（リコンソリ）を行いませんので、貨物へのダメージ軽減やスケジュールの短縮が期待できます。

レムチャバン LAEM CHABANG

　レムチャバン港は、バンコク港から南東約135kmのチョンブリ県に位置する大水深港で、バンコク港の補完・代替港として1991年に開港しました。
　タイ東部臨海開発を支える物流の重要な玄関口として供用を開始して以来、隣接する工業団地や内陸部への自動車産業、電気機械工業等の集積と相まって、1997年にはタイ最大の港湾となり、アジアを代表する国際貿易港に発展しました。
　タイに寄港するコンテナ船の国際航路のほとんどが同港を利用しており、在来船ターミナルや自動車輸送専用ターミナルも併設されています。ターミナル運営会社は国際入札で選ばれた民間会社で、現在は7つのコンテナターミナルが運営されています。
　危険品を含む全てのコンテナは、危険品を取扱っているタイ物流会社のJWD社運営の危険品ヤードへ搬入され、同社を通じて保管・引渡しが行われています。

レムチャバンまでの航海日数はどれくらいですか？

現在最短で名古屋港から7日です。その他の日本主要港からは10日前後です。